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水酸化カルシウムICSC: 0408 (9月 1997)
CAS登録番号: 1305-62-0
EINECS番号: 215-137-3

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 不燃性。        周辺の火災時には、適切な消火剤を使用する。   

 粉塵の拡散を防ぐ!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咽頭痛。 咳。 灼熱感。  局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 医療機関に連絡する。 
皮膚 発赤。 荒れ。 痛み。 皮膚の乾燥。 皮膚熱傷。 水疱。  保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。 医療機関に連絡する。 
充血。 痛み。 重度の熱傷。  呼吸用保護具と併用して、安全ゴーグル、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 灼熱感。 腹痛。 胃痙攣。 嘔吐。  作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 吐かせない。 何も飲ませない。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた粒子用フィルター付マスク
・こぼれた物質を、ふた付きの容器内に掃き入れる
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
 

貯蔵
・強酸から離しておく
 
包装
 
水酸化カルシウム ICSC: 0408
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
無色の結晶、または白色の粉末。 

物理的危険性
 

化学的危険性
加熱すると、分解する。 酸化カルシウムを生じる。 水溶液は、中程度の強さの塩基である。 酸と 激しく反応する。 水の存在下で、多くの金属を侵す。 引火性/爆発性ガス(水素-ICSC 0001 参照)を生じる。 

化学式: Ca(OH)2
分子量: 74.1
・580℃で分解する
・比重(水=1):2.2
・水への溶解度 : 溶けない 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:エアロゾルの吸入および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は眼および皮膚に対して、腐食性を示す。 本物質は、気道を刺激する。 医学的な経過観察が必要である。 

吸入の危険性
20℃ではほとんど気化しない。しかし拡散すると、浮遊粒子が急速に有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
反復または長期の皮膚への接触により、皮膚炎を引き起こすことがある。 反復または長期の粉塵粒子の吸入により、肺に影響を与えることがある。 


許容濃度
TLV: 5 mg/m3 (TWA).
MAK: (吸引性画分): 1 mg/m3; ピーク曝露限度カテゴリー: I(2); 妊娠中のリスクグループ: C;.
EU-OEL: (吸入性画分): 1 mg/m3 (TWA); (吸入性画分): 4 mg/m3 (STEL); 

環境
 

 

付加情報
  欧州分類
 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021