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ジネブICSC: 0350 (4月 2017)
亜鉛エチレンビス(ジチオカルバマート)
CAS登録番号: 12122-67-7
国連番号: 2771
EINECS番号: 235-180-1

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  空気中で粒子が細かく拡散して、爆発性の混合気体を生じる。  裸火禁止。  密閉系、粉塵防爆型電気設備および照明。 粉塵の堆積を防ぐ。  水噴霧、泡消火薬剤、粉末消火薬剤、二酸化炭素を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 

 粉塵の拡散を防ぐ!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 咽頭痛。 吐き気。  局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 医療機関に連絡する。 
皮膚 発赤。  保護手袋。  汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 
充血。 痛み。  安全ゴーグルを着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 胃痙攣。 嘔吐。 下痢。  作業中は飲食、喫煙をしない。 食事前に手を洗う。  口をすすぐ。 吐かせない。 コップ1、2杯の水を飲ませる。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた粒子用フィルター付マスク
・この物質を環境中に放出してはならない
・こぼれた物質を、ふた付きの ラベル付き容器内に掃き入れる
・湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

excl mark;warncancer;health hazenviro;aqua
飲み込むと有害
アレルギー性皮膚炎を起こすおそれ
長期または反復曝露による臓器の障害のおそれ
長期的影響により、水生生物に非常に強い毒性 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1; 国連包装等級(UN Packing Group):III 

貯蔵
・食品や飼料、強塩基、アミン、アミド、酸および強酸化剤から離しておく
・元の容器でのみ貯蔵
・消火により生じる流出物を収容するための用意
・冷所
・乾燥
・暗所に保管
・換気のよい部屋に保管
 
包装
・気密
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない 
ジネブ ICSC: 0350
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
黄色の粉末。 

物理的危険性
粉末や顆粒状で空気と混合すると、粉塵爆発の可能性がある。 

化学的危険性
加熱や燃焼により、分解する。 二酸化炭素、窒素酸化物およびイオウ酸化物などの有毒なフュームを生じる。 光や湿気に対して、不安定である。 

化学式: (C4H6N2S4Zn)x / (-S.CS.NHCH2CH2NHCS.S.Zn-)x
分子量: (275.7) * x
・157℃で分解する
・水への溶解度 : 溶けない
・引火点:90℃
・発火温度:149℃
・log Pow (オクタノール/水分配係数):<20  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入。 

短期曝露の影響
本物質は、眼、皮膚および気道を刺激する。 

吸入の危険性
とくに粉末状の場合、拡散すると浮遊粒子が急速に有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
反復または長期の皮膚への接触により、皮膚炎を引き起こすことがある。 反復または長期の接触により、皮膚感作を引き起こすことがある。 血液、神経系、肝臓および甲状腺に影響を与えることがある。 コリンエステラーゼ活性の上昇を引き起こすことがある。 動物試験では、人の生殖に毒性影響を及ぼす可能性があることが示されている。 


許容濃度
 

環境
・水生生物に対して強い毒性がある
・水生環境中で、長期にわたる影響を及ぼすことがある
・通常の使用法でも、環境中へ放出される
・不適切な廃棄などによる、さらなる放出を避けるよう十分注意すること
 

・市販の製剤に用いられている溶剤が、この物質の物性および毒性を変化させることがある 

付加情報
  欧州分類
記号:Xi; R:37-43; S:(2)-8-24/25-46 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021