« 検索結果一覧に戻る  
1,1,2-トリクロロエタンICSC: 0080
ビニルトリクロライド
β-トリクロロエタン
4月 2009
CAS登録番号: 79-00-5
EINECS番号: 201-166-9

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 特定の条件下で可燃性。 加熱すると圧力が上昇し、破裂の危険性がある。 「注」参照。
   
裸火禁止。 高温面との接触禁止。    粉末消火薬剤、水噴霧、泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 

 ミストの発生を防ぐ!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 めまい。 嗜眠。 頭痛。 吐き気。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 医療機関に連絡する。 
皮膚 吸収される可能性あり! 皮膚の乾燥。 発赤。  保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 医療機関に連絡する。 
充血。  安全眼鏡または顔面シールドを着用する。  多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずす)。 医療機関に連絡する。 
経口摂取 誤嚥の危険性! 「吸入」参照。
 
作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 医療機関に連絡する。 吐かせない。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた有機ガスおよび蒸気用フィルター付マスク
・この物質を環境中に放出してはならない
・漏れた液を、密閉式の容器に集める
・残留液を、砂または不活性吸収剤に吸収させる
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

skull;toxiccancer;health haz
注意喚起語:危険
飲み込むと有害
を吸入すると有毒
軽度の皮膚刺激
眼刺激
眠気やめまいのおそれ
飲み込んで気道に侵入すると、生命に危険のおそれ
水生生物に有害
長期的影響により、水生生物に有害 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):9; 国連包装等級(UN Packing Group):III 

貯蔵
・強酸化剤、強塩基および金属から離しておく
・密封
・床面に沿って換気
・消火により生じる流出物を収容するための用意
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
 
包装
・海洋汚染物質 
1,1,2-トリクロロエタン ICSC: 0080
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、無色の液体。 

物理的危険性
蒸気は空気より重い。 

化学的危険性
高温面または炎と接触すると、分解する。 塩化水素(ICSC 0163 参照)およびホスゲン(ICSC 0007 参照)などの、有毒で腐食性のガスを生じる。 強塩基、強酸化剤および金属と反応する。 火災や爆発の危険を生じる。 

化学式: C2H3Cl3 / CHCl2CH2Cl
分子量: 133.4
・沸点:114℃
・融点:-36℃
・比重(水=1):1.4
・水への溶解度(20℃) :0.45 g/100 ml (非常に溶けにくい)
・蒸気圧:2.5 kPa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):4.6
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.09
・爆発限界:6-15.5 vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):2.35
・粘度:1.17 mm²/s (25℃) 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:蒸気の吸入、経皮および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は、眼および気道を刺激する。 本物質は、皮膚を軽度に刺激する。 中枢神経系に影響を与えることがある。 意識低下を生じることがある。 腎臓および肝臓に影響を与えることがある。 機能障害を生じることがある。 飲み込むと嘔吐することがあり、誤嚥性肺炎をおこすことがある。 

吸入の危険性
20℃で気化すると空気は汚染されて、 やや急速に、有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
皮膚の脱脂を起こし、乾燥やひび割れを生じることがある。 反復または長期の皮膚への接触により、乾燥やひび割れを引き起こすことがある。 


許容濃度
TLV: 10 ppm (TWA); (皮膚吸収); A3(動物実験では発がん性が確認されているが、人との関連は不明な物質).
MAK: 55 mg/m3;10 ppm; ピーク曝露限度カテゴリー: II(2); 皮膚吸収 (H); 発がん性カテゴリー: 3B; 

環境
・水生生物に対して有害である
 

・蒸気/空気の可燃性混合気体は着火しにくいが、ある条件下で着火することがある
・アルコール飲料の摂取により、有害作用が増大する
・臭気と許容濃度との関係は、不明である
・火や高温面の近くで、または溶接作業中に使用してはならない 

付加情報
  欧州分類
記号:Xn; R:20/21/22-40-66; S:(2)-9-36/37-46 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2018